【レジストリ】TPMやCPUチェックを回避してWindows 11をインストールする方法
ありがとうございます!
股を攣った翌日に首を寝違えてしまったかぼしーです。こんにちは!
さて、今回はTPM 非搭載のパソコンやCPUがWindows 11 の要件を満たしていない場合でもWindows 11をインストールする、そんな方法を紹介します。
なお、「あのかぼ」では「Windows 11が非対応のPCでも出来る!Windows 11の各種回避方法まとめ」にて、詳しく紹介しておりますので、ご興味のある方は併せてご覧ください!
目次
- 用意するもの
- Windows 11のシステム要件
- Windows 11のインストールメディアを作成する
- レジストリーでTPMのチェックを回避する方法は主に2つ
- Windows 11のインストール
- トラブルシューティング
- まとめ
用意するもの
必要なものはこれだけです。とってもシンプルですね。
この他にあるとしたら、インターネットとWindows 11のインストールメディアを作るためのパソコンくらいです。
Windows 11のシステム要件
Windows 11のインストールの前に、さらっとWindows 11のシステム要件を確認してみましょう。あくまでも「さらっと」、なので、じっくり確認したい方は以下の記事をご覧ください。
| プロセッサ: | 1 ギガヘルツ (GHz) 以上で 2 コア以上の64 ビット互換プロセッサまたは System on a Chip (SoC) |
| RAM: | 4 GB以上 |
| ストレージ: | 64 GB 以上 |
| システム ファームウェア: | UEFI、セキュア ブート対応 |
| TPM: | トラステッド プラットフォーム モジュール (TPM) バージョン 2.0 |
| グラフィックス カード: | DirectX 12 以上 (WDDM 2.0 ドライバー) に対応 |
| ディスプレイ: | 対角サイズ 9 インチ以上で 8 ビット カラーの高解像度 (720p) ディスプレイ |
| インターネット接続と Microsoft アカウント: | Windows 11 Homeを初めて利用するときには、インターネット接続とMicrosoft アカウントが必要です。 |
以上がWindows 11のシステム要件です。Windows 10の公開時(Bulid 1507)と比較すると随分と厳しい要件です。
上記のシステム要件はあくまでも最低限のスペックで、快適に動作するスペックではないことも注意が必要です。
ちなみに、Windows 11 Homeでは初回のセットアップ時にインターネット接続とMicrosoftアカウントが必須になっておりますが、これは回避ができます。詳しくはこちら(【裏技】Windows 11 Homeでネットができない環境下でセットアップを続行する方法)をぜひご覧ください!
Windows 11のインストールメディアを作成する
もうちょっとシンプルで分かりやすい記事を執筆中です!
Windows 11のISOのダウンロード方法はこちらの記事を、インストールメディアの作成方法はこちらの記事をご覧ください。
レジストリーでTPMのチェックを回避する方法は主に2つ
レジストリを操作してTPMやCPU、Secure Boot、メモリのチェックなどを回避してWindows 11をインストールする場合には、主に2つの方法があります。
ササっと、これらの違いを紹介しますので、作業しやすい方を選択してください。
| 登録エントリーを 予め準備する | 起動中にレジストリを 書き換える | |
|---|---|---|
| 使用するソフト | メモ帳 | レジストリエディタ |
| インストール前の作業 | 少し多い | 少ない |
| 主な作業 | コピペでOK | 主に手打ち入力 |
| ミスの多さ | 少ない | 多い |
レジストリの登録エントリー予め準備しておく方がコピペで作業できミスも少なく、作業自体も楽なのでお勧めです。恐らく一番手軽です。
起動中にレジストリを書き換える場合には、インストーラを汚さないという点については評価できますが、複数台この方法で作業するといった場合にはやや面倒です。
チェック回避用のレジストリの登録エントリーを作成する
お好みのテキストエディタ(AtomやVisual Studio CodeでもTeraPadでもOK)を立ち上げてください。
ここでは、一番ベーシックな「メモ帳」を使います。

テキストエディタが立ち上がったら、下記の内容をすべてコピーし、テキストボックスに貼り付けます。
Windows Registry Editor Version 5.00
; #=======================================#
; # ++ Read Me ++ #
; # This file is intended to allow you to #
; # install Windows 11 on PCs that do not #
; # meet system requirements. #
; # DATE: 8/12/2021 #
; # URL : blog.kabocy.com #
; # Written by Kabocy #
; #=======================================#
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\LabConfig]
"BypassTPMCheck"=dword:00000001
"BypassSecureBootCheck"=dword:00000001
"BypassRAMCheck"=dword:00000001
無事に貼り付けができたら先ほど用意したインストールメディアに「Bypass.reg」という名前で保存します。
メモ帳やその他多くのソフトの場合、メニューバーにある「ファイル」をクリックし、

「上書き保存(S)」または「名前を付けて保存(A)…」をクリックします。

先ほど用意したインストールメディアを開き、

「Bypass.reg」という名前で保存で保存します。なお、この名前は問いませんが拡張子は必ず「.reg」にしましょう。
これで、「TPM」や「Secure Boot」、「メモリ」や「CPU」のチェックをすべて回避できます。

では、Windows 11のインストーラから立ち上げてみましょう。
起動時にF2キーやF12キー、Escキーなど(メーカやモデルによって異なります)を押して、Boot MenuからUSBメモリを選択するか、

BIOSで起動順位を変えてもいいですね。(作業が終わったら、再度起動順位を戻しておきましょう。)

とにかく、USBメモリやSDカードから起動できればOKです!
しばらくすると「Windows セットアップ」というウィンドウが出てきますので、「次へ」をクリックします。

そして、「今すぐインストール」を押します。

レジストリの登録エントリーをインポートしてチェックを回避する
キーボードでShift + F10を押します。
するとコマンドプロンプトが立ち上がりますので、「regedit」と入力し、Enterキーを押します。

▼ レジストリ エディターが立ち上がったら、メニューバーにある「ファイル」をクリックし…。

▼ 「インポート(I)…」をクリックします。

▼ そして、インストールメディアを開き…。(つまり、先ほど作成したレジストリの登録エントリの保存場所を開く)

「Bypass」(または先ほど付けた名前)を選択します。拡張子が表示されていないため、もしも拡張子違いの同名のファイルが同じ階層に保存されているときなどは、アイコンで見分けるか、種類列に目を向け、「登録エントリー」となっているファイルを選択します。

キーの復元の確認がありますので、「はい(Y)」をクリックします。

「レジストリに正常に追加されました。」と出てきたら、ここまでの作業は成功です。「OK」を押して、レジストリエディターとコマンドプロンプトを閉じます。

あとは通常通りインストールの作業を行えばOKです。
なお、「この PC ではWindows 11 を実行できません」「Windows をインストールするための最小システム要件…」などと表示されている場合には赤枠で囲った戻るボタンをクリックします。

ここで、再度、インストールしたいエディションを選択し、「次へ」をクリックします。
これでTPMのチェック回避は完了です。

起動中に手動でレジストリを書き換える
では、Windows 11のインストーラから立ち上げてみましょう。
起動時にF2キーやF12キー、Escキーなど(メーカやモデルによって異なります)を押して、Boot MenuからUSBメモリを選択するか、

BIOSで起動順位を変えてもいいですね。(作業が終わったら、再度起動順位を戻しておきましょう。)

とにかく、USBメモリやSDカードから起動できればOKです!
しばらくすると「Windows セットアップ」というウィンドウが出てきますので、「次へ」をクリックします。

そして、「今すぐインストール」を押します。

何らかの事情で先ほどのファイルが用意できない場合やトラブルが発生した場合には手動でレジストリを操作し、チェックを回避する方法があります。

Windows 11のインストール画面が立ち上がったら、 キーボードでShift + F10を押し、コマンドプロンプトに「regedit」と入力します。

レジストリ エディターが立ち上がります。

左ペインに注目し、下図のようにHKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setupを展開します。

念のため再度、HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setupに移動できたことを確認し、「Setup」の上で右クリックし、コンテキストメニューが表示されたら、「新規(N)」→「キー(K)」をクリックします。

すると「新しいキー #1」という名前のキーが作成されますので、キーの名前を「LabConfig」に修正します。

レジストリパス「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\LabConfig」にいることを確認し、右ペインの余白部分を右クリックします。コンテキストメニューが開きますので、「新規」→「DWORD (32ビット)値(D)」をクリックします。

手始めにTPM 2.0のチェックを無効にします。
値の名前を「BypassTPMCheck」としてEnterキーを押します。

「BypassTPMCheck」 をダブルクリックし、

値のデータを「1」に変更し、「OK」をクリックします。

続いてはセキュアブートのチェックを無効にしていきます。
先ほどと同様に、右ペインの余白部分で右クリックし、 コンテキストメニューが開いたら「新規」→「DWORD (32ビット)値(D)」をクリックします。

値の名前を「BypassSecureBootCheck」と入力し、Enterキーを押します。

ここまで出来たら「BypassSecureBootCheck」 をダブルクリックし、

やはり、 値のデータを「1」に変更し、「OK」をクリックします。

多くの場合、レジストリの操作はここまででよいですが、PCのメモリが4GB未満の場合には次の操作も必要です。
右ペインの余白部分で右クリックし、 コンテキストメニューが開いたら「新規」→「DWORD (32ビット)値(D)」をクリックします。

値の名前を「BypassRAMCheck」と入力し、Enterキーを押します。

そして、「BypassRAMCheck」 をダブルクリックし、

値のデータを「1」に変更し、「OK」をクリックします。

これで、「TPM 2.0」、「セキュアブート」、「RAM」のチェックを回避できます。
レジストリエディターとコマンドプロンプトを閉じます。

あとは通常通りインストールの作業を行えばOKです。
なお、「この PC ではWindows 11 を実行できません」「Windows をインストールするための最小システム要件…」などと表示されている場合には赤枠で囲った戻るボタンをクリックします。

トラブルシューティング
ここでは
BIOSやBoot Menuが開けません。
Windows 8以上がプリインストールされているPCでは、高速起動が有効になっており、起動時の操作を受け付けないことがあります。
高速起動をオフにして再度実行するか、Windows が起動した状態で、Shiftキーを押したまま、シャットダウンをして、起動時に所定のキー操作(EscやF2, F9, F10, F12など)を試してください。
もしくは、Windows を立ち上げてShift キーを押しながら「再起動」クリックします。

「オプションの選択」が開いたら「トラブルシューティング」をクリックします。

「トラブルシューティング」では「詳細オプション」を選択し、

「詳細オプション」では「UEFI ファームウェアの設定」をクリックします。

「UEFI ファームウェアの設定」に移ったら、「再起動」というボタンをクリックします。

これで、UEFI(BIOS)の設定を変更できます。
Windows 11をインストールする際のTPMのチェックを回避する方法を教えてください
「チェック回避用のレジストリの登録エントリー」をインポートするか、次の操作をお試しください。
Windows 11のインストール画面が立ち上がったら、 キーボードでShift + F10を押し、コマンドプロンプトに「regedit」と入力します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setupに移動し、「Setup」の上で右クリックし、コンテキストメニューが表示されたら、「新規(N)」→「キー(K)」をクリックします。

すると「新しいキー #1」という名前のキーが作成されますので、キーの名前を「LabConfig」に修正します。
その後「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\LabConfig」にいることを確認し、右ペインの余白部分を右クリックします。コンテキストメニューが開きますので、「新規」→「DWORD (32ビット)値(D)」をクリックし値の名前を「BypassTPMCheck」としてEnterキーを押します。

「BypassTPMCheck」 をダブルクリックし、値のデータを「1」に変更し、「OK」をクリックします。

これで完了です。
まとめ
いかかでしたでしょうか?
この記事ではTPMやSecure Bootのチェックを回避してWindows 11をインストールする方法についてみてきました。
手順の雰囲気さえつかめれば、個々の作業はさほど難しくないと思います。ご愛用のPCにWindows 11をインストールしてみたい!という方は、ぜひ試してみてください!
では、またお会いしましょう!
かぼしーでした!